- ベトナム人妻のベトナムでの出産の話を聞きたい。
- 日本人が海外で出産に立ち会う話を知りたい。
- 父親側の子育ての回想録を知りたい。
これは日本人の私が、ベトナム人妻の出産に立ち会った話となります。
ベトナムの病院の個室に私は一人で待機していました。
ベトナム人の妻は帝王切開で赤ちゃんを産むことになっていたので、母体共々大丈夫だろうかと心配していました。
ただ、時間が過ぎていくのを待っていましたね。
時計の針の1分1秒がとても長く感じられて、なんかもうこのまま1人でどうなっちゃうんだろうなぁ。
異国の地だったこともあり、妙に不安な気持ちで待っていたのを覚えています。
目次
ベトナムで、こんにちは赤ちゃん
個室の近くの廊下が次第に騒がしくなり、ドアがトントンと叩かれました。
私は急いでドアを開けると目の前には赤ちゃんを運ぶための台車にいる生まれたばかりの赤ちゃんと義理のお母さんたちがいました。
私にとって第一子の娘と初対面の瞬間です。
私は娘の顔を確認するとすぐに個室の中に入り青いバックを取りに戻りました。
その様子を見た義理のお母さんたちは、青いバックの中によっぽど大切な大金などが入ってるんじゃないかと面白くて仕方なかったそうです。
一方、私の事情は、青いバックの中からアクションカメラを取り出し、娘の記録を撮影したのでした。
そのために青いバックを取りに行く必要があったのです。
ベトナムで第一子を出産しました♪前編
我が家に蜂が入ってきて大慌て!
突然ですが、話は変わります。
国が違えば文化も違うではありませんが、私がベトナムで借りていた家の中に蜂が入ってきたことがありました。
慌てて外に飛び出した私は、目と鼻の先にあるみんなが集まっていた義理のおばあさんの家に行き、「大変だぁ、大変だぁ!蜂が家の中に入ってきた」と大騒ぎしました。
その様子を見ていた妻の親戚たちは、指をさして大笑いしました。
ベトナム人たちからしてみたら、たかだか蜂ぐらいで大げさに驚く変な日本人と思ったそうです(笑)
赤ちゃんの泣き声に生きる生命力を感じた
話を元に戻しますが、赤ちゃんとご対面した私は、やけに娘の顔は赤いなぁ、どうしたんだろう? なんて思いました。
親としての実感なのかどうかは分かりませんが、娘が力強く「おぎゃー、おぎゃー」と泣いている姿を見ていると生きる生命力みたいなものをひしひしと感じることができて、私の目頭も熱くなりました。
ただ、親としての自覚はぼんやりとしていて、急に家族が増えた不思議な感じでしたね。
ベトナムでの娘の子育てと父親としての役割
ベトナムでの娘の子育ては妻と義理のお母さん中心で行われました。
私は娘のオムツを取り替える際、娘の両足を優しく持って、妻がオムツの取り替えをしやすいようにしたり、まだ妻の母乳が出なかったので粉ミルクを作ったり、幼児用のバスにぬるま湯を入れて体を洗うための準備をしたり、雑用みたいなことをしていましたね。
私がやっている事は、妻や義理のお母さんと比べると育児の仕事量は少なかったと思います。
妻や義理のお母さんの赤ちゃんの育児を見ていて感じたのは、子育てって大変なんだなぁ。
子供を持つ親ってこういうことなのかぁ。
少しずつ父親として、子育ての自覚を持ち始めた時期だったと思いますね。
娘がパパと言うようになり改めて自分が父親なんだなぁと実感する毎日
月日とともに娘は成長していきます。
娘にいないないばぁをすると笑うようになり、喜怒哀楽の意思表示をするようになりました。
はいはいをし始めたかと思ったら、自らの力で立ち上がり歩きまわるようにもなりましたね。
「パパ、パパ」と言うようにもなりましたね。
娘は私のところに駆け寄って甘えるように抱きつくようにもなりましたね。
本当に少しずつ少しずつですが、日々、娘と一緒に過ごしていくことで、私は娘の父親なんだなぁと実感する毎日を送っています。
娘よ! 私たちの所へ生まれてきてくれてありがとうね。
さいごに
娘の育児を手伝うという表現は、妻からしたらおこがましいと思われるかもしれません。
親として一緒に協力し合い、子育てをする感じでしょうか。
妻は娘のことであれってこれやってと私に言ってきます。
それは娘の事だから良いのですが、「喉渇いたから水持ってきて」と言ってきます。
妻は疲れているのだから、私はなるべく水を持っていくようにしていますが、妻はどこで覚えたのか私に対して「あなたは私のおしんだから」とニタニタしながら言うのです。
風呂からあがった妻はエスカレートして「私の髪をドライヤーで乾かしてちょうだい」と言ってきましたが、私は「日本は旦那さんが奥さんの髪の毛を乾かすと不吉なことが起きる言い伝えがあるのでできないよ」とやんわりと断るようにしています(笑)
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